今年も長野県木祖村のこだまの森で開催された
Taico Clubに参加してきた。


参加も今年で3回目、
梅雨のさなかの6月第1週目に開催されるにも関わらず、
過去2回とも雨知らず、今年もその恩恵に預かる事ができた。
晴れの得意日、あるいはこだまの森、太古の森の精霊達の微笑みなのか。


東日本大震災の影響もあってか来日アーティストのキャンセルもあったりで
国内アーティスト中心のラインナップとなり、
それも見慣れた顔ぶればかりだなぁという印象はあったものの、
その中でもフレッシュなライブアクトを体感させてくれた
Maia HirasawaとTORO Y MOIがベストアクト、個人的に。
いずれも日本のフェス出演は初めてだったそう。




ところで、私の不注意で曽我部恵一氏のtelephone loveを見逃したのは大変遺憾だ(笑)
メインステージから野外音楽堂へ続く道は、
30手前の足腰ともなるといささか苦難を覚えるレベルで、まぁ、山道なのだけど(笑)
その山道を行く道すがら、曽我部さんのソロの青春協奏曲と、
クボタタケシ氏のDJでThe boomの風になりたいが聞こえてきた瞬間、
走り出した自分の体力に恐れ入った、ランニングしてた甲斐があったなー(笑)
Maia HirasawaのIt Doesn´t Stop、すっごくよかったなー。
エッセンシャルのCMは大好きなSCLLの曲が使用されていたこともあったりで
もともとセンスを買っていたっていうのもあるけれど。


Maia Hirasawaをみていたら、ふらーっとしている友人を見つけたので
偶然の出会いに喜んで駆けより(会場はソフトバンク携帯が全くの不通)、
彼女としばらく話をしていると、
続々と見慣れた顔が集まり始めたのだけど、何やら、挙動が不審(笑)
どうやら、数日前にお誕生日を迎えた彼女をお祝いするために、
サプライズを練っていたそうで、この瞬間が実行の時だった模様(笑)
フレッシュクリームとマーブルチョコやコアラのマーチ
ポッキーやマカロンでデコレーションされた
手作りのシフォンケーキにキャンドルがともされている様子は
太古の森と完全ミスマッチで、素敵に笑いを誘う。
ハッピーバースディを歌っていると、
通りすがりの方々からもお祝いの言葉が飛び交うという
フェスの素敵さはこういうところにあると思う。
喜びは分かち合う、っていう。


そんな仲間達と、引き続きKIMONOSを鑑賞。
アコースティックセットにいささか拍子抜けしたものの、
椅子に座ってしんしんと夜が深まってゆく頃合いに聴く音楽にして最高。
またフェスなどでみてみたいな。
mumあら恋などを見事に睡眠でスルーしてしまったのは
雨の前の偏頭痛のせいにして。
翌朝は、dry & heavyのダブなベースとドラムの音で目が覚める。
同じフレーズの繰り返しは寝起きに聞くと二度寝の牽引効果。
どうにかそれを振り払い、目覚めの準備を整えて、
野外音楽堂へ足を運び、終わりかけのmumのDJsetに目をやると、
ステージで外人さんが、マイクを手にして歌ってる、、、カラオケ???w
みたいなステージで、観客がhappyにわいてる感じが日曜の朝っていう感じ、
時刻にして朝7時。フェスの朝は早いのである。
TORO Y MOIは朝の空気に似合う、甘すぎず辛すぎずのバンドセットでお目見え。
taico clubのこの時間帯は本当に最高だなぁと思う。
まだくらくらと眠たい頭を、音楽が満たしていくあの感じ。
方々から友人が集まってきて、朝の挨拶をかわしてゆく幸せな心地。
あの朝があるから、遠く、あの山へ足を運ぶと言っても過言ではなくなってきている。


今年は、私の周りの友人達の環境が大きく変わった事もあって
いつも大所帯の私たちの村が少し寂しく縮小した。
そんな中でも、新しい出会いが会ったり、変わらない笑顔があったり。
もうしばらくはそんなモラトリアムがあってもいいよねって
自分に言い訳する日々を過ごしたいなと思う。