5/2のカラフト伯父さんの観劇から、偶然にも翌日足を運んだ写真展が、
ここより北へというタイトルの青森、北海道、サハリンを
奈良美智さんと石川直樹さんの旅の記録展でした。
誘ってくれた、お友達のお二人、ありがとう!!!


エレベーターを上がると
ニッコウキスゲと馬が印象的な写真がお出迎え。
尻屋崎という、下北半島の最東端の岬で、
かんだちめ(寒立馬)と呼ばれる馬が放牧されてる地とのこと。
日本にこんな地があるんだという、
いきなり猫騙しを食らったような感覚。
私以外の二人は青森旅行を経験したことのある方だったので、
それぞれの青森の印象などの話を聞きながら、
展示を進んでいきました。


一昨年、お友達のお一人とは共に、札幌を旅しているので、
その時の話や、もひとりのお友達は鉄子らしく、
青森の木造駅の土偶の話を聞かせてくれたり、
みんなのおかげでイマジネーションが数倍に!


フロアを3階に進むと、妙におかしな地図に夢中になっちゃいました。
それはなぜか、富山県を中心とし、南北を逆さにした地図。
その地図を見ると、なんとなく今まで
あやふやだった日本と各アジア地域の都市との距離感が見えてきて、
視点を変えることがこんなに刺激があることなんだなーって気付かされた感覚。


4階はいよいよ、サハリンの写真の展示で、
一枚の写真に吸い寄せられた。
本当に何でもない、一本の木と、
水溜りのような池と、
遠くに住居のような、四角い箱の連なりが見えるような。
裏寂しいかんじがするその写真を、
なんとなく、ずっと見ていられるような、
そんな気がした。
実は全然、宮沢賢治についてうとくはあるのですが、
宮沢賢治が妹御の魂を追ってやってきたのはこういう地だったのかな・・・と
そんな事を思ったりして。
(そこらへんの知識を整理するためにも、銀河鉄道の夜から読んでみようと思う)