静止した時間

私が初めて奈良原一高さんのお名前を知ったのは、
都立現代写真美術館に映画を観に行った帰りにのぞいた
ミュージアムショップのポストカードコーナで、
どうしようもなく惹き付けられる
1枚の写真を見つけたのでした。


展示を拝見することができて感じたことは
手のひら大の写真集や、印字紙の質感と、
白い背景を持った額縁の中におさめられた作品は
やはり、どことなく違って見えて。
引き延ばされた写真だと、
遠目、一見無機質そうに見える、
建物の写真も、近づくと、
植物の枝の細部をとらえることができて、
急に生を感じることができた気がする。


そして、白と黒のコントラストが作る
エッジの効いた被写体とその周りの空間の
バランス感が本当に絶妙で。
デザインと写真構図って
全然違うものなのかな、って思った。
だって、デザインは再配置ができるから。
写真の構図は、その瞬間しかないから。


☆★☆


仕事で毎日おこられることばかり。
6月に大きなキャンペーンの納品を終えてから、
確かに抜け殻な毎日。
楽しみにしていた仙台旅行と福岡旅行も終えてしまって
更に抜け殻(笑)


仙台は主に一人で行動していたので、写真が全然ない(汗)
福岡は地元の友だちに車を出していただいて、
糸島をぐるりとドライビングしてきました♪
体力の無い私ですが、夏のイベントも楽しむことができるんだ
という変な自信がわいた楽しい旅行でした。


最近、旅行と、観劇と、芸術鑑賞が
一つのループになって、
インプットの時期が訪れているみたいです。
私にはアウトプットするちからが無いので。
少しでも鑑賞力と感性を磨くくらいしか、
できることが無いので、
そんな消極的な理由だけど、
好きな物をすき!って言えるパワーだけは
いつまでもなくさずにいたいって
そんな風に最近思いながら、生き生きと生きています。