今、映画の前売り座席指定の予約ってものすごく簡単なんですね。
非会員でも、名前、電話、Eメールアドレスを入力して、
クレジットカードを所持していなくても、
ケータイ電話の引き落としと一緒に口座引き落としできたり・・・(!!!)
画面のQRコードをケータイで写真を撮っておいた物を
専用端末にかざせば、ほいほいっとチケット発行してくださるという算段、
ほ、、、ほんと日進月歩なのですね、テクノロジーって!


前置きはこれくらいに。


神様のカルテ2
以下ネタばれありなのでOKの方は続きをよむクリックでどうぞ




映画のスタートは主人公、一止さんの夢から始まります。
登山写真家の妻、榛名との雪山登山。
突然視界を遮る雪を舞い上げる風が起こり"ホワイトアウト"、
一止の視界から榛名が消えていなくなってしまいます。


"イチさんの悪い癖です 苦しい時に限って私がいることを忘れてしまいます"


責めるでも無く、ただ、純粋すぎるほどのピュアさを持って、
また、しんしんと降り積もる雪のような響きをもった榛名の言葉が、一止の中で響きます。
そして一止の夢の中でおこった出来事は
今回の映画全編を通して考えさせられる最も芯となるテーマそのものであり
とても美しい景色で印象的に描かれた導入部でした。


一止さんは、仕事のし過ぎのせいなのか、
いつもどこかポヤっとしていて、頼りないところがあるけれど
現実の世の中でも、優しい人ほど、
しなやかな強さのある心の持ち主が多いと思います。
この映画の中の登場人物はそういった優しく強い人々が
おのおの強烈な個性を主張して、なのに、うるさくなく存在していて。
そして、一分一秒を争う中で過ごしているだろう医療現場であるはずなのに、
どこか全編を通して優しい時間を感じさせるのは、
地方医療をテーマにしているからなのでしょうか。
どこか、都会のうるささを感じさせない、程よい柔らかさを
この映画全体から感じるような、そんな気がするのです。


そんな主人公の脇を固める中でも
秀逸な光り方をしているのは
前作に引き続き、池脇千鶴さんが演じる、看護師主任の東西。
池脇千鶴さんと言えば、我々の青春時代にこそ
主演女優を張っていた女優さんですが、
最近は脇で光る、とてもいい演技をする女優さんだと、改めて感じています。
主人公の同期で、何かと、気づかっているのですが
おせっかいさを感じないというか、程よい距離感の描き方が素晴らしくて。
彼女と一止さんのやり取りは、どこかくすくす笑ってしまう感じがとてもよい清涼感
そんな風に、今回の映画では、濱田岳さん、佐藤二郎さんと
ほんの脇役ですが、光る個性を感じさせるキャストが登場するので
目が離せませんでした。


はてさて、今回主人公に心の試練を与えるのは、
かつての級友の藤原竜也さんの演じる、辰也。
実は今作で最も感情移入させられ、涙を誘ったのは彼の演技でした。


守る者を得た医者、医者として正しいはず行いと、その狭間でもがき苦しむ
それでも守りたい者のために、悪者の殻をかぶり、自分の見る真実の元、突き進む。
強い心を持った人の行動は、結果的に人の心を打つのだと思う。
やっと彼の行いに理解を示す人々が増えてゆく中、
私自身は、彼の葛藤を思うと胸が苦しくなって
どうしようもない気持ちになって、泣けてきてしまいました。


強い心をもつ人は、本当は、だれよりも心優しい人なんだろうという、
冒頭の考察はここから発生しています。


こういった、心の葛藤と、人々の心のふれあいを前半として、
後半は、恩師の闘病と家族との
人とのふれあいがもたらす幸せを描き、映画は展開していきます。
後半山場のシーンは、貫田先生の化学療法が始まり、
やすらかな最期を過ごしてもらう、そのために医師ができることを
一止が思い、考え、そして行動する、その強さが描かれた
圧倒的な美しい景色をご夫婦が目の当たりにし、二人が涙を浮かべるシーン。
そのシーンのヒントを一止が得たのが、
彼ら夫婦の住む御岳荘の住人、男爵が何気なくこぼした一言でした。
御岳荘の中庭でのそのワンシーン。
私には、一止演じる櫻井さんが、何か、いいことを思いついたと
大きく笑っているように見えたのですが、
画面の全体が暗くて、よくみえなかったので、
もし二回目見ることがあったら、このシーンは注目してみてみたいなと思いました。


とても、暖かい気持ちになれる映画だと思いました。
今年初めての映画鑑賞だったかな。
やっぱり映画館での映画鑑賞は苦手だなぁと(ぽりぽり)


春が近づいてきて、
非常に、体調がつらい日が続いています、、、
早く気圧が安定してほしいな。