鍋にはチンゲンサイをいれよう

この冬、最後の鍋の集いかな
木曜日の朝からのどに違和感
それを抱えて一日やり過ごし、
金曜日の午前中に早めに病院へ
それから薬を欠かさず飲んでいる物の、
今も尚、喉の痛みは続いている。


鍋シーズンも近頃の春めいた雰囲気の中
そろそろ終わりを告げようとしている頃の
集いのお誘い。


体の調子もこんな塩梅なので、
顔出しだけして帰ろうと思ったら
大人数の鍋の買い出しにも慣れた物で
(月一回、かわいい男の子をつまみに
 女子数人で鍋パーティーを開催しているせい/笑)
先陣きって葉ものを選んでいると、心持ちワクワクし始めて
(元々鶏肉やモツなどを好んで食べないため、
 自らは肉コーナーをさらっとスルーして
 野菜コーナーで一人はしゃいで野菜とキノコを選んでいたと言う/笑)
結局鍋のおつゆが沸いて、ひと鍋、ふた鍋開ける頃に
うんしょと重い腰を上げて撤退。
あぁ、名残惜しい。


先日、
友人宅で鍋をした際に、
”鍋にチンゲンサイって入れたことないんだけど。。。”
と言われたのだけど、
確かに、チンゲンサイって、普段の食卓で並ぶのって
炒め物くらいしかないけれど、
鍋に入れると少し固めの茎の部分が
しなっていい歯応えになるのが私はたまらなく好きで、
以来、どこの鍋をするでもこっそり買い物かごにチンゲンサイを忍ばせるのだ/笑
この鍋でも好評をいただいたようでなにより。


好評と言えば、
簡単レシピを参考にして味玉子を作っていった。
ここ数年、私の料理をしたい熱は2009年の秋口に買った一冊の雑誌が由来している。

FRaU (フラウ) 2009年 11月号 [雑誌]

FRaU (フラウ) 2009年 11月号 [雑誌]

所狭しと素敵においしそうな簡単レシピが並び、
この中からいくつつくって友人に振る舞ったか数知れない。
まだしばらくは私を楽しませてくれそうなレシピが数々ある。
濡れた手でページを繰ったり、ドックイヤーしたり、
切り取って、材料買い出ししにいったりしてるもので、
雑誌本体こそぼろぼろなのだけど(笑)


友人のつとめる本屋さんでおとり置きしてもらい
先日お迎えにいった森茉莉さんの本。

貧乏サヴァラン (ちくま文庫)

貧乏サヴァラン (ちくま文庫)

渋谷のブックファーストが文化村通りの奥まった所にあったころ、
なんの買い物の用もなしに、プラプラするのが好きだった。
こういった女性のエッセイを集めたりしたフェアかなんかで見かけた中に
この桃の缶詰の表紙が愛らしい文庫本を見つけて以来、
ずっと読みたいなと思っていたのに、すっかりわすれて、
そういった気持ちをどこからに追いやってしまっていたのに、
大好きな大坪加奈さんがblogに書いていたことでその気持ちを思い出したのがきっかけ。
http://niniplus.blogspot.com/search?updated-max=2011-02-18T22%3A44%3A00%2B09%3A00&max-results=1


書店につとめていた頃、私はまだ10代の終わりの頃で、
丁度いまの自分の年と同じくらいの先輩と読書の話をしていた時のこと。
私も大好きな村上春樹さんの小説、
神の子どもたちはみな踊るが丁度文庫化された直後のことだったと思う。
彼に、小説読み進んでますか?と聞くと、
"もったいないから、毎日少しずつよみすすめている。"
と返えってきたことに驚いた日は、まだ、私も若かったんだなぁとおもう/笑。
今ではその気持ちがすごぉくよくわかるもの。
そのスピードで、貧乏サヴァランを読み進めているの。


おいしいものをいただくときもそう。
量を一杯ではなくて、少しの量を、感じるままのスピードでいただくのが
ちょうど良いお年頃。