腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)

清深がお姉ちゃんを面白すぎると思うのと同じように、
私は清深のことが面白すぎると、思った。
そして、澄伽はある意味、だれもが抱えてる
プライドの一部を極端化した感じで、
嫌な女、然としてないと感じるのは
私自身が嫌な女だからなんだろか、
なんとなく、親近感。
ある種の新感覚ホラーだな、とも思う。
世にも奇妙な物語的。


水曜日の夜に会社の近くの啓文堂で購入、
その帰り道と木曜の通勤朝夕電車中、
金曜の朝の電車の中で読了。
それくらいの短い短い、物語。

1973年のピンボール (講談社文庫)

1973年のピンボール (講談社文庫)

ところで、会社のお嬢さんが
先日伊豆へ行った際にゴルフ場を見かけたとのことで、
「非日常!グリーンがキレイ!」
と興奮気味に叫んで、聞かせてくれた
@会社の応接スペースでのランチ中。
それがふと、村上春樹の"1973年のピンボール"を思い起こさせた。
(関心空間にUPしてあるレビューへ。)
双子がゴルフボールを拾いに行く描写が
ありありと思い浮かんできて、
わかっていながらお嬢さんにこの本を読んだことがあるかと聞いてみた。


そしたら、村上春樹を知らなかったよ、あはは(泣)
一応、日本屈指の小説家ってことになってるから、
覚えておいた方が、よいかもしれないよ、
ってことだけは伝えておいたけど。
文化とか教養とかの一般的なるボーダーラインって、
ムズカシイもんです、えぇ、
(村上春樹が屈指かよ、と思われる方がいらっしゃっても、
それは受け取り方の違いですのでね。)
なので決して強要したわけではないので、あしからず。
おっと、ダジャレでもないこともあしからず。